フィリピン版コンビニ「サリサリストア」

中心市街地から少し出て住宅街に入ると「サリサリストア」と言われるローカルなコンビニエンスストアが見受けられます。サリサリ(Sari Sari)とはフィリピンのタガログ語でVarietyやEverythingを意味します。アメやガム、タバコのバラ売り、駄菓子類、調理用油、塩、砂糖等の調味料、缶、瓶詰の日持ちする食料品、ラーメン等のインスタント食品、卵、お米、ウォーターサーバー用の水、ソフトドリンク・アイスクリーム、旅行用サイズのシャンプー・リンス、石鹸、掃除用洗剤類と、日常に必要な物が限りなく全部置いてあります。最近では、携帯電話のプリペイドカード、国内電信送金まで出来ちゃいます。近所に住んでいる場合は携帯でお店の人に電話でオーダーしたらデリバリーのお兄さんが家まで持ってきてくれるという便利さ!

スタイルとしては民家のフロントがお店として使われていて、オーナーはその家に住んでいる事が多く、お店としての機能のみならず、近所の人々が会話をし、子供が遊ぶコミュニティーの集いの場としても親しまれています。駅の売店の様に、お店の中に入ることは出来ず、周囲に小さめの商品が陳列されていて、他の物はお店の人が後ろの棚から取ってくれる様になっています。

価格はコンビニが原価+20%に比べ、サリサリストアは+10%と、スーパーより高いけどコンビニよりは安く、また、タバコのバラ売り等もされているので、1パックは買えないけど1本だけ欲しい等のニーズにも応えられます。また、地方等で近くに安いスーパーがないエリアになると、スーパーまで行くための交通費がかかるので、近所のサリサリストアがとても重宝になります。

もし皆さんも留学先の学校が郊外に位置していたり、週末地方に出掛ける事があったらサリサリストアのお世話になるかもしれません。日本の昔の「〜商店」みたいな感じで何か懐かしくて温かい気持ちにさせてくれると思います。