英語の勉強方法 – ビジネス編
今回はよくご相談頂くひとつの「仕事で使える英語を身につけたい」「ビジネス英語を習得したい」についてです。管理者の実体験に基づいたものになっていますので人によっては違うかもしれません。ご参考になれば幸いです。
企業が求める英語力
日本での社会人の英語力を判定するもののひとつにトーイック、TOEIC(Test of English for International Communication)があります。リスニング(聴き取り)とリーディング(読解)で990点満点のうち、上場企業の一般社員に求めるスコアが600点で履歴書に書けるようになるレベル。700点あれば英語力をアピールとして使え、国際的ビジネスの遂行が可能なレベル。800点あれば外資系企業でも十分通用し、900点は取得者が希少なので企業からは極めて魅力的だが900点以上を要求して来られる場合はまずないです。
実際に会社で英語で仕事をこなす英語力
TOEICのテスト内容は日常的に使われる場面を想定したものが多いので、それに合わせて勉強をするとそれなりに単語力がついて読解、聴き取りが出来るようになります。仕事の業務内容にもよりますが、もし外資系で;
- 英語で外国人の同僚、上司とコミュニケーションを円滑に図りたい、
- 英語でプレゼンテーションをしなくては行けない、
- 電話会議で意見を言わないといけない、
- 対面・電話で外国人スタッフに業務について事細かに説明をして理解してもらわないといけない
のような場合はTOEICに加えて実践がものを言うようになってきます。逆を言えばTOEICはそんなに高くなくても英語の現場で四苦八苦しているうちに「英語で仕事が出来る人」になっている場合も少なくありません。
なんとなくわかりますよね、日本の義務教育で学校で英語を学んだからと言って街中で外国人に話かけられてもなんて言ってるかわからなかったり、なんて言っていいかわからなかったり。。それと同じですね。
要求される英語力ー場面毎編(上記の番号に基づいています)
- 社内の外国人同僚、上司とコミュニケーションを取る。「週末どうだった?」の日常会話から、上司なら個人面談で自分の希望を伝えたり、仕事の報告をしたり。会社の作業システムによって変わってきますがもちろんTOEICの試験勉強だけで全部のシナリオはカバー出来ないので随時学ぶ必要が。また、そんな国際的な会社の設定の場合、往々にしてアメリカ人以外の外国人のことも多々あり、その人の国の英語の訛りを理解する事が必要。これはたくさんその人と話していると次第に自然と慣れますが。特に聞き取りが難しいとされているのはシンガポールです。
- 英語でプレゼンはただでさえプレゼンで緊張したり難しい事話してるのにこれを英語でやんなきゃいけない。。脳みそフル回転ですね。最初は時間を計りながら何回も実際に話してリハーサルをするのが有効です。緊張して本番全部飛びそうな場合は一度書き出して手元に用意しておくと安心でしょう。私も実際今でも時間が厳しく限られたお偉いさんグループとの国際電話会議で時間を指定されてプレゼンする場合は書き出して何度かリハーサルをするようにしています。
- 電話会議で意見を求められる。電話ってご存知のように相手が見えないので聞き取りが対面よりも難しくなります。みんなが何て主張しているかを間違え内容に理解しないとトンチンカンな意見をしてしまう事になって気まずい思いをするハメに。慎重なリスニングと英語力のみならず、「わかりやすい」ようにまとまった意見を言えるようにならないと伝わりにくい。上記の1.でも述べましたが、ただ、そういう会社だと概ね色々な国のスタッフがいて、みなお互いを尊重するので、日本人が一生懸命何かを伝えようとしていれば理解をしようとしてくれるかと思います。みんな自分の会社内で感じの悪い人にはなれないですしね。
- 実務を英語で説明して理解してもらう。これも説明に語弊があって仕事結果がミスになってしまっては元も子もないのでしっかりやらないといけないですね。TOEICのテストで英語でものを説明するとかはないのでこれも実践が必要。
まとめ
英語ってやっぱり言語なのでTOEICのテストのように一方的に聴き取る、読み取るだけだと実生活では通用しきれません。もちろん単語を知っていないと始まらないのでTOEICの勉強をする事は将来のビジネススキルをヘルプしてくれるでしょう。ただ、あまり高得点獲得にやっ気になる必要はなく、何度もTOEICで高得点目指して受験勉強するなら可能な限り完璧でなくてもどんどん実践していくほうが結果的に将来早く「ビジネス英語力」を習得出来るでしょう。