フィリピン留学の歴史と今後の展望

フィリピン留学スタートのきっかけ

フィリピン英語留学は1990年代中頃より韓国人によってスタートしました。英語力が就職で重要視される韓国社会では学生、社会人を主に英語留学の需要が高く、いかに効率よく安価で英語を習得するかを考慮した際に着目されたのがアジア近隣、英語が生活用語で物価の低いフィリピンでした。

日本では2000年代から大学生などがインターネットで英語留学を調べ始め、コストの低いフィリピンでの短期留学を始めました。その後はクチコミで広まり現在に至ります。

今日ではテレビ、インターネット、新聞、雑誌等、各メディアでもフィリピン留学が度々取り上げられ、益々世間に知れ渡り留学生の数も飛躍的に上がりました。

フィリピン留学の今後の展望

言語吸収力が高い幼少期に合わせて親子留学、学生サマーキャンプなどで幼児、小学生のお子様が英語に触れて慣れ親しむ、楽しく遊びながら学ぶという事を目的としてフィリピンに留学される方が増えています。また、中学、高校生の夏休み英語留学も、欧米主流だったところから現在では100校以上が格安、近距離、英語講師のクオリティからフィリピンを留学先として選択しています。

また、2020年から小学校3年生から英語教育が始まり、中学、高校では英語で英語授業を行う為、英語教員の英語力向上も需要が上がっていて、フィリピン英語学校の教員用のコースの受講者も増加しています。

社会人層でもキャリアアップ、海外赴任、日本国内社内での外国人とのコミュニケーションと、多様なニーズから有休を利用して短期集中で英語力アップを目的としたフィリピン留学をされる方もいらっしゃいます。

民間の留学事業者で構成されるJAOS(一般社団法人海外留学協会)の2018年日本人留学生数調査では米国、オーストラリア、カナダに次いでフィリピンは4番目となり、一年前の5番目からの上昇となっています。

最後に

現在はコロナウイルスがきっかけでオンライン英会話の需要も増加し、フィリピン人講師を採用する大手も出現し、低価格、好きな時間に好きな場所で英会話レッスンが受講できて好評です。個人の自宅のみにとどまらず、学校で授業として、企業で研修として活用もされるようになり、利用方法の幅が広がっています。

また、フィリピン人講師とのオンラインレッスンからフィリピンに興味を持って実際に渡航してフィリピン現地で留学に至るケースも出ていますのでオンラインレッスンとフィリピン留学の相乗効果が存在します。

現地留学の英語学校もオンラインレッスンを追加で提供する学校が増加しており、留学事前準備・留学後のサポートとしても活用されています。フィリピン人のITスキルの強さに着目して英語&ITスキルなど、英語とスペシャルティーを組み合わせた総合的なキャリア促進を目指すハイレベルなコースも出現して益々フィリピン留学の提供できる教育の幅が広がってきていると言えるでしょう。